【直立歩行の人間の弱点】頚長筋の重要性

こんにちは(*^^*)

とくやま鍼灸接骨院です。

プロ野球も両リーグともに優勝チームが決まり、いよいよ秋になってきたなと感じるようになってきました。

ただ、今年は暖冬となる見込みのようでそこまで寒くはならないのかなと思いますが、とりあえずは早く涼しくなってほしいなとは思いますね。

さて、今回は常日頃から首を守ってくれている筋肉を紹介させていただきます。

直立で二足歩行する人間の首は、成人で5〜6キロもある重い頭を、他の骨の支えがない1本柱である頚椎だけで支えています。

この不安定な構造を安定させるために重要な役割を果たすのが首周りの筋肉や腱です。

筋肉は、皮膚に近いところにある表層筋と、骨に近く深いところにある深部筋に分けられます。

首にも数多くの表層筋、深部筋がありますが、深部筋のうち頚椎の安定に特に重要な役割を担っているのが『頚長筋』という筋肉です。

頚長筋
(頚長筋)

頚長筋は、第1頚椎から第3胸椎にかけて、椎骨前面の左右に直接付着する筋肉で、実際は上斜部、垂直部、下斜部の3部に分かれていますが総称して頚長筋といいます。

首の筋肉の中では最も深いところにあり、椎骨を一つ一つつなぐように支える筋肉です。

首の動き

頚長筋は頚椎に直接くっついているので、首を前後左右に動かすときも、捻る時も、常に頚椎に寄り添って動きます。

胸椎では肋骨が支えになっていますが、頚椎には他の骨の支えがありません。

それでも首がぐらつかず滑らかに動かせるのは、頚長筋が椎骨を一つ一つしっかりと支えてくれているからです。

もちろん首を動かす筋肉は他にもたくさんあります。

例えば、頭蓋骨と鎖骨を結ぶ胸鎖乳突筋は首を動かし、頭蓋骨から鎖骨・肩甲骨・背中に広がる大きな僧帽筋という筋肉は、首、肩、腕を動かします。ただ、この2つの筋肉は皮膚のすぐ下にある表層筋で、頚椎には付着していません。

「ところが多くの日本人は生活動作で頚長筋が働かず眠ったまま」

首肩の痛み
(首こり・肩こり)

首こり・肩こりはありふれた症状ですが、実はその根本原因は最近まではっきりしていませんでした。

ところが近年、首、肩、腕の慢性的な痛み・痺れの大多数は首の誤った使い方から起こることがわかってきました。

カギとなるのは「頚長筋」です。

頚長筋が働かないとどうなるか?

頚椎が安定して滑らかに動くことができず、椎骨と椎骨の間の椎間関節がギクシャクします。

椎間関節も肘や膝関節と同じ『関節』である以上、首を動かせばそのつど動きます。

しかし、頚長筋を働かせて頚椎の滑らかな動きを助けないと、動かすたびに椎間関節に無理な負担がかかって傷んでしまいます。

頚椎は7つの椎骨から構成されますが椎間関節が特に痛みやすいのは第5・6頚椎椎間です。

残業

スマホ操作やデスクワークを長時間続けると、頚椎の椎間関節にはただでさえ無理な負担がかかります。

それにもかかわらず、頚椎を支える頚長筋が働かずに眠ったままでは、椎間関節の負担はつのる一方になり、やがて症状が慢性化します。

症状を改善し、慢性化を防ぐには、頚長筋を働かせることが重要になります。

頚長筋は、頚椎全体に添え木をするように常に支えてくれています。

しかも、頚長筋は添え木とは違って柔軟な筋肉なので、自在な首の動きを妨げることもありません。

長期の入院などで安静が続くと、使われない筋肉の働きが鈍ることが知られています。

同じようなことが、日頃動かさずに眠っている頚長筋にも起こっています。

なので、しっかり頚長筋を使えるようになれば、慢性的な首・肩・腕の痛み・痺れを解消し再発も防ぐことにつながります。

ストレッチなどで動きをつけれるようにしておきましょう♪

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