こんにちは!
10月に入り気候が穏やかになってきましたね。
やっと秋らしくなってきたかなと感じれるようになってきてホッとします。
最近、来院されている患者様との会話の中で「私の母親の頭と首がだんだんと下がってきている気がしていて心配で…。」と耳にしました。
実際に、道を歩いている方の中でも首が下がってきている人をよく見かけるなと思いました。
例えば、どういう状態が悪くなる要因なのか?も知っておくべきですね。
調べてみると日本人にじわじわと増えている症状でした。
今回はそのじわじわ増えてきている首下がり症候群についてお話ししていきたいと思います。
人間の身体は常日頃から重力がかかり続けている状況にあります。
この疾患の症状としては、立ったときに首が前に下がり顔を上げれなくなります。
近年、高齢女性を中心に増えて問題となっております。
脳の病気(パーキンソン病、ジストニア、ミオパチーなど)や向精神薬など薬剤の影響も指摘されていますが、加齢による首から背中・腰にかけての伸筋群の筋力低下が大きな原因と考えられます。
「読売新聞さんで首下がり症候群について紹介されています」
最初は首がこるような違和感や猫背から始まって徐々に上を向きにくくなり、重症になると歩行困難になったり、食べ物を飲み込みにくくなって誤嚥性肺炎になったりと生活に支障が出るので早期に原因を調べることが大切になってきます。
予防、改善には、あご引きで頚椎の深部筋『頚長筋』を働かせて首を安定させるとともに、背骨の1つ1つを支えて姿勢を保つ深部筋『多裂筋』を働かせることが特に大切です。
首下がり症候群や猫背の人は、首の後ろや背中の筋肉が常に伸びている状態です。
このとき、筋肉は伸びながらも身体が前に倒れないように緊張し、縮もうとしています。
これを「遠心性収縮」といい、筋肉にとって大きな負担となるようです。
首を支えている筋肉の多くは、肩と肩甲骨から発生しているので首を動かすよりも、肩甲骨を動かすことが大切になってきます。
また、腰から曲がっている人は骨盤から姿勢を正さないと首が安定化しません。
上記のように首下がり症候群の悪化防止と改善には、緊張して凝り固まった首の後ろや背中の筋肉をほぐすことと、首を安定して動かすための頚長筋や多裂筋を鍛えることの両方が必要です。
少しずつでもいいのでコツコツと頑張って実際にやってみるようにしてください。