【熱中症対策のつもりが…実は怖い『水中毒』をご存知ですか?】

水分補給

こんにちは♪夏本番を迎え連日猛暑続きですね。近年では熱中症アラートなども登場し、皆さんもより一層対策をされていると思います。

冷房をうまく利用したり、日傘や帽子に加え、重要なのが『水分補給』ですが、「暑い時は水をとにかくたくさん飲めばいい!!」と思っている方に是非読んでほしい『水中毒』について今日はお話ししていこうと思います。

「水中毒」とはその名の通り、水分を摂りすぎることで起こってしまいます。

熱中症予防のためには、水分と塩分をしっかり補給する必要があり、一見矛盾しているようにも思えますが「水中毒」とはどういう症状なのでしょうか?そして、どうすればこの「水中毒」を防げるのでしょうか?

体の塩分が薄まる「水中毒」

「水中毒」とはそもそもどんなもの?

過剰な水分摂取によって生じる中毒症状で、血液検査の結果、低ナトリウム血症の状態になっているということです。

水に危険な毒素が含まれているというわけではなく、水を大量に飲むことでナトリウム、つまり塩分が血液中に少なくなってしまっている状態を引き起こすのが水中毒。

汗で塩分が出て行ってしまう熱中症と似ているようにも思えるが違うものです。

熱中症も塩分が不足して起こるもの。どこが違う?

熱中症の場合は、発汗の結果、ナトリウムが汗と共に皮膚表面へ失われています。汗をなめると塩辛く感じますし、汗をかいてそのまま放置していると、皮膚に塩の結晶みたいな状態が見られます。その結果、血液内のナトリウムが不足する状態が起こります。

一方、水中毒の場合は…従来の血液内のナトリウムは変わりませんが、水で薄められた結果、低ナトリウム血症となるのです。わかりやすく言えば…味噌汁にただのお湯を入れれば、味、特に塩味が薄くなるでしょう。

汗をかいて、塩分が少なくなった状態に、さらに水だけを入れるというのはさらに薄めている結果となっているということです。

体の中のナトリウムイオンの正常値は、約135~145mEq/l(mEq/lは電解質の濃度を表す単位)だというが、これが低下していくと、

130mEq/l=軽度の疲労感
120mEq/l=頭痛、嘔吐、精神症状
110mEq/l=性格変化、けいれん、昏睡
100mEq/l=呼吸困難などで死亡

などの症状が出てきます。

水中毒になってしまうことはよくある?

通常はあまり起こらないと思われます。

しかし、熱中症のため自分の意識がもうろうとしている状態で、周囲のヒトから水を飲め…と言われてひたすら飲んだ結果、起こってくることはしばしばあります。

夏場に水中毒は多い?

発汗が多い季節、つまり夏が多いと思われます。もう一つ、サウナ好きのヒトも要注意です。

サウナで我慢してたくさん汗をかいた後の体は塩分を失った状態。

すぐに水分を摂りたい上に、キンキンに冷えた水は最高のごちそうなのだが、あまり急激に飲むと、体が”薄まったお味噌汁”になってしまうことを忘れてはいけない。

では、この「水中毒」、どのくらいの量の水を飲むと起こってしまうのでしょうか?

どれくらい水を飲むと危険?

必ずしも明確な基準はありませんが低ナトリウム血症のことを気にかけて、頭痛・吐き気・疲労感に注意をすることが大切です。

水中毒にならないためにはどうすればいい?

こまめな電解質入りのスポーツドリンクの摂取がベストかと思われます。他に「塩飴」「梅干し」なども効果があります。

ナトリウムの含まれる飲み物をタップリ飲むとどうなる?水中毒の症状が出る?

出にくいと思われます。

弊害として…あまりに高濃度のナトリウムを含む飲み物を摂取すると…逆に喉が渇きます。つまり通常の水分を欲しがり、ナトリウムの血中濃度を一定に保とうという働きが起こります。

例えば…海水浴に行った時のことを想像してください。塩水つまり、高濃度のナトリウム水を飲みこんだとします。そうすると、のどが渇き、水(ナトリウムの入っていない)が欲しくなります。

腎臓は毎分16ミリリットルの水分を処理できるが、これを超えるペースで水を飲むのは避けた方がよく、また、塩分を体にたっぷり取り込んでしまうと喉の渇きから結局は水を飲んでしまい、水中毒に陥ってしまう危険もあるそうです。

認知症など他の要因が潜んでいることも

大量に汗をかくマラソン選手や、水をたっぷり飲む”水ダイエット”をしていた人が水中毒になったという報告もあるという。

医師いわく「日常の飲み方なら問題ありません」とした上で、

短時間に2~3リットル以上を飲むと危険だと思います。1時間に100cc程度、コップ半分程度を飲んで頂くと、起きている時間で、1600~2000ccの水分補給になると思います」と、ゆるやかな水分補給が推奨されています。

そして、「水中毒」は別の要因が関係していることもあるという。

医師に夏の水分摂取を促されて、多量に飲んで水中毒になったことがあり、このケースは、患者が認知症の初期段階にあり、判断能力が低下していたことも原因となっていて、認知症発見のきっかけになったという。

もともと水中毒は精神科領域での報告が多く、「多飲症」と呼ばれる、水を飲むことがやめられなくなる症状に伴うものが最も多いという。

もし水中毒の症状があれば、単に水の飲みすぎ、というだけでなく、そのウラに潜む病気を疑う必要もあります。

品格的な暑さの中熱中症予防のために水分はとても大切ですが、同時に「水中毒」のキケンもこれを機に知っていただけたら幸いです。

また、「水をたくさん飲んでしまう」ということ自体にも何か別の原因が潜んでいないかチェックしながら、暑い暑い夏を乗り越えましょう♪

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