【脊椎すべり症】脚のしびれや麻痺、排尿障害も

こんにちは☆

今日のブログは、腰に関する病気や症状をご紹介するシリーズ第4弾【脊椎すべり症】についてご紹介したいと思います。

脊椎すべり症は、その名の通り椎骨(背骨を構成する一つ一つの骨)が前後にズレて(すべって)、脊柱の中を通る神経を圧迫して痛みやシビレが起こるというもので

分離すべり症変形性すべり症成不全性すべり症の大きく3つに分けられます。

「分離すべり症」は、まず、分離症が先に生じます。分離症は、腰部を後ろに反らす動作や回旋運動が繰り返し行われることで腰部に過剰な負荷がかかることによって椎弓狭部(関節突起間部)に生じた疲労骨折が治らないまま分離した状態となっていることをいいます分離症の原因である疲労骨折は、骨の成長過程である10代の成長期に激しい運動をしている子供や、スポーツ選手に多くみられ、初期に適切な治療がなされないと分離症に移行します。そして、分離部が乖離して椎体のずれを生じた状態が分離すべり症です

「変性すべり症」は、中高年に多くみられます。疲労骨折がない状態でも、加齢に伴って椎間板(ついかんばん)が変性し不安定となり、椎体のずれを生じた状態が変性すべり症です。分離すべり症に比べて脊柱管狭窄を伴うことが多いという特徴があります。

そして3つ目の「形成不全性すべり症」は、生まれつき脊椎の発育に問題があるために起こりますが、非常にまれです。比較的若いうちから症状が出てくることがあります。


いずれも症状は、腰痛や下肢のしびれの他、まれに足の力が入りにくくなったり重度になると排尿障害にもつながります。

分離すべり症

脊椎すべり症の原因は?

まず分離すべり症の原因ですが、腰の曲げ伸ばしやひねり運動を繰り返すことで徐々に骨の分離が進行してしまう疲労骨折が原因と言われています。
少年期にスポーツで腰に繰り返し負担をかけることで発症する場合もあります。

変性すべり症は、明らかな原因は不明ですが、多くは加齢とともに椎間板や靭帯、関節など腰椎を固定している組織が変性を起こし、それに伴って腰椎の安定性が失われ、腰椎にずれ(すべり)が出現します。このように、加齢や長期間にわたる負荷などによって徐々に腰椎が変性を起こし、その結果発症したすべり症を「腰椎変性すべり症」と呼びます。

どんな症状?

すべりの程度にもよりますが、症状としては、まず腰痛と坐骨神経痛があげられます。すべりが強度になってくると、腰椎の後方を走る脊髄神経が圧迫され、下半身に痛みやしびれが出現します。

また、長い距離を歩くと痛みやしびれが出現し、かがむことで楽になる「間欠性跛行」と言う症状も多く見られます。

分離すべり症も変性すべり症も結果的には脊髄神経の圧迫が症状の主な原因となるため、症状に大きな差はありません。

予防方法

分離すべり症の原因が激しいスポーツや外的要因の場合それらを取り除いてあげることで予防に繋がります。

一方、変形性すべり症には、これ!という有効な予防策がありません。

ですが、腰回りやおなかの筋肉を鍛えておくこと、腰を動かして日常的にストレッチをするなど、

腰への負担軽減につながる一般的な「腰痛」予防を継続的に行うことが大切です。

当院の『プロテック』は変形すべり症だけでなく、様々な腰痛の予防にもとても有効です。

また、日常生活では正しい姿勢を意識して腰に負担をかけないように注意しましょう。

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