9月から始めたい!腰痛を防ぐ3つの習慣|秋に向けて見直したい身体のケア
2026.08.31

「最近、腰が重い気がする」
「朝起きたときに腰が痛い」
「長時間座っていると腰がつらくなる」
このような腰のお悩みはありませんか?
9月に入ると、少しずつ朝晩の暑さが和らぎ、夏から秋へと季節が変わっていきます。過ごしやすくなる一方で、実はこの時期は身体の状態が変化しやすく、腰痛を感じる方も少なくありません。
夏の間に冷房の効いた部屋で長時間過ごしたり、運動不足になったり、暑さによって睡眠の質が低下したりすると、知らないうちに身体へ負担が蓄積していることがあります。
さらに、9月は夏休み明けの仕事や学校が始まり、デスクワークや通勤、家事など日常生活のリズムが戻る時期でもあります。長時間同じ姿勢で過ごす時間が増えることで、腰への負担が大きくなることもあります。
そこで今回は、9月からぜひ意識していただきたい「腰痛を防ぐ3つの習慣」をご紹介します。
腰痛を完全に防ぐことは難しい場合もありますが、日頃の姿勢や身体の動かし方、運動習慣を少し見直すだけでも、腰への負担を減らすことにつながります。
「腰が痛くなってから対処する」のではなく、「痛くなる前から身体を整える」。
そんな予防の習慣を、9月から始めてみませんか?
なぜ9月は腰の不調に注意したいの?
まずは、なぜ季節の変わり目に腰の不調を感じやすいのかについて考えてみましょう。
腰痛の原因は一つとは限りません。
筋肉の疲労、身体の使い方、姿勢、運動不足、急な運動、長時間同じ姿勢でいることなど、さまざまな要因が重なって腰に負担がかかることがあります。
特に夏の間は、暑さによって外出や運動を控える方も多くなります。
「暑いから、なるべく外に出ない」
「運動は涼しくなってから」
「仕事が終わったら冷房の部屋でゆっくりしたい」
という生活になっていませんでしたか?
もちろん、暑い時期に無理をして運動する必要はありません。
しかし、活動量が大きく減った状態が続くと、身体を支える筋肉を使う機会も少なくなります。
そして9月になって涼しくなると、
「そろそろ運動を始めよう」
「夏にできなかったことをやろう」
「スポーツを再開しよう」
と、急に身体を動かしたくなることがあります。
このとき、身体が運動に慣れていない状態で急に負荷をかけると、腰や膝、股関節などに負担が集中する場合があります。
また、夏の冷房による冷えや睡眠不足、疲労などが残っていると、身体がスムーズに動かしにくく感じることもあります。
だからこそ、9月は身体を一度リセットして、無理なく日常生活の中に「腰をいたわる習慣」を取り入れるのがおすすめです。
習慣① 長時間同じ姿勢を続けない
腰痛予防のために、まず見直していただきたいのが「同じ姿勢を長時間続けない」という習慣です。
特にデスクワークをされている方は注意が必要です。
仕事中、パソコンの画面を見ながら何時間も座り続けていませんか?
「姿勢を良くしよう」と意識して、背筋をピンと伸ばした状態をずっと維持しようとする方もいます。
しかし、どれだけ良い姿勢でも、同じ姿勢を長時間続ければ身体には負担がかかります。
大切なのは「完璧な姿勢をずっと維持すること」ではありません。
同じ姿勢を続けないことです。
座りっぱなしが腰に負担をかける理由
座っているとき、腰や骨盤まわりには一定の負担がかかっています。
さらに、パソコン作業やスマートフォンの操作に集中すると、頭が前に出たり、背中が丸くなったりしやすくなります。
すると、骨盤の位置や背中の状態も変化し、腰まわりの筋肉が緊張しやすくなることがあります。
最初は「少し腰が重いかな?」程度だったものが、時間が経つにつれて、
「腰が張る」
「立ち上がるときに腰が伸びにくい」
「夕方になると腰がつらい」
といった感覚につながることもあります。
そこで意識したいのが、こまめに身体を動かすことです。
1時間に一度は身体を動かす
仕事や作業に集中していると、つい時間を忘れてしまいます。
「気づいたら2~3時間ずっと座っていた」ということもあるでしょう。
そこで、仕事の区切りなどを利用して、こまめに立ち上がる習慣をつくってみましょう。
例えば、
・飲み物を取りに行く
・コピーや書類整理のために立つ
・トイレに行く
・少し歩いてみる
・肩や背中を軽く動かす
・立った状態で身体を伸ばす
など、ほんの数分でも構いません。
重要なのは、「腰が痛くなってから動く」のではなく、「痛くなる前に動く」ことです。
仕事中に何度もストレッチをするのが難しい場合は、まず「定期的に立つ」というところから始めてみましょう。
座るときは骨盤を意識する
腰に負担をかけにくい座り方を意識することも大切です。
椅子に座る際は、浅く腰掛けて背中を丸めるよりも、お尻を椅子の奥まで入れて座ることを意識してみましょう。
足の裏もしっかり床につけるようにします。
ただし、「この姿勢が絶対に正しい」というわけではありません。
人によって体格や身体の状態は違います。
大切なのは、無理に姿勢を固定するのではなく、身体にとって楽な姿勢を探しながら、こまめに姿勢を変えることです。
車の運転をする方も要注意
腰痛予防では、デスクワークだけでなく車の運転も注意が必要です。
車を運転している間は、基本的に座った状態が続きます。
長距離運転では腰やお尻まわりが固まりやすく、運転後に腰の重さを感じる方もいます。
長時間運転する場合は、休憩を取り、車から降りて少し歩いたり、身体を軽く動かしたりすることをおすすめします。
「目的地まで早く行きたい」と思うかもしれませんが、身体のためにも無理をしないことが大切です。
習慣② 腰だけでなく「股関節・お尻・背中」も動かす
2つ目の習慣は、身体を定期的に動かすことです。
腰痛があると、「腰を柔らかくしなければ」と考えて、腰だけを一生懸命ストレッチする方もいます。
しかし、身体はそれぞれの部分が独立して動いているわけではありません。
腰、骨盤、股関節、背中などは、お互いに関係しながら身体を動かしています。
そのため、腰の負担を減らすためには、腰だけを見るのではなく、周辺の動きにも目を向けることが大切です。
股関節が動かしにくくなっていませんか?
日常生活で座っている時間が長くなると、股関節を大きく動かす機会が少なくなります。
股関節がスムーズに動かしにくくなると、立ち上がる、歩く、階段を上る、物を持ち上げるといった動作で、別の場所に負担がかかることがあります。
もちろん、股関節の硬さだけが腰痛の原因になるわけではありません。
ただ、「普段あまり身体を動かしていない」という方は、股関節まわりを含めて全身を動かす習慣をつけることが大切です。
お尻の筋肉も意識してみましょう
お尻の筋肉は、歩く、立つ、階段を上るなど、日常生活のさまざまな動作に関わっています。
座っている時間が長い生活では、お尻をしっかり使う機会が少なくなることがあります。
そこでおすすめなのが、無理のない範囲で歩くことです。
ウォーキングは特別な道具がなくても始めやすく、日常生活に取り入れやすい運動です。
いきなり長距離を歩く必要はありません。
まずは、
「いつもより少し多く歩く」
というところから始めてみましょう。
例えば、近所への買い物で少し遠回りをする、エレベーターではなく無理のない範囲で階段を使う、仕事の休憩中に少し歩くなど、小さな工夫でも構いません。
ストレッチは「痛気持ちいい」くらいで
ストレッチをするときに注意したいのが、無理に伸ばしすぎないことです。
「硬いから、強く伸ばさないと意味がない」
と思って、痛みを我慢しながらストレッチするのはおすすめできません。
基本的には、無理のない範囲でゆっくり動かしましょう。
呼吸を止めず、反動をつけず、自分が気持ちよく感じる程度から始めることがポイントです。
また、腰に痛みがある場合は、自己判断で強いストレッチを行わないほうがよい場合もあります。
特に、動かすことで痛みが強くなる、足にしびれがある、力が入りにくいなどの症状がある場合は、無理に運動やストレッチを続けず、専門家へ相談しましょう。
習慣③ 「急に頑張らない」身体づくりをする
3つ目は、「急に頑張らない」という習慣です。
これは9月の腰痛予防で特に意識していただきたいポイントです。
暑い夏が終わると、
「涼しくなったから運動を始めよう」
「久しぶりにスポーツをしよう」
「健康のために毎日10,000歩歩こう」
など、新しいことを始めたくなる方も多いでしょう。
運動習慣をつくること自体は、とても良いことです。
ただし、これまであまり身体を動かしていなかった人が、いきなり強い運動を始めると、身体が負荷についていけないことがあります。
「少しずつ」が腰痛予防の基本
運動を始めるなら、最初から頑張りすぎないことが大切です。
例えば、これまでほとんど運動をしていなかった方が、いきなり1時間のランニングを始めるよりも、短時間のウォーキングから始めるほうが取り組みやすいでしょう。
そして、身体の状態を見ながら少しずつ時間や強度を増やしていきます。
「今日は頑張ったから明日も頑張る」というよりも、
「無理なく続けられる運動を習慣にする」
ことを目標にしましょう。
健康づくりは短距離走ではなく、長距離走のようなものです。
一日だけ頑張るよりも、無理なく続けることのほうが大切です。
運動前には身体を温める
久しぶりに運動するときは、いきなり全力で動き始めるのではなく、身体を徐々に動かしていきましょう。
軽く歩く、関節を動かす、身体をゆっくりひねるなど、その日の運動に合わせて準備を行います。
特に、朝晩の気温が下がってくる9月以降は、身体が夏よりも冷えている状態で動き始めることがあります。
運動前は身体の状態を確認しながら、徐々に運動量を上げていきましょう。
「昔はできた」は要注意
スポーツをしていた方ほど注意したいのが、
「昔はこれくらい普通にできた」
という感覚です。
学生時代や若い頃に運動をしていた経験があると、自分の身体がまだ同じように動くような感覚になることがあります。
しかし、運動をしていない期間が長くなれば、身体の状態も変化します。
以前できていた運動でも、現在は同じようにできるとは限りません。
特に、久しぶりにスポーツをする場合は、「昔の自分」ではなく「今の自分」の身体に合わせて運動することが重要です。
腰痛予防には「睡眠」も大切
ここまで、3つの習慣として、
長時間同じ姿勢を続けない
腰だけでなく全身を動かす
急に頑張らない
というポイントをご紹介しました。
もう一つ、9月に見直したいのが「睡眠」です。
夏の間は、暑さや冷房などによって寝苦しさを感じることがあります。
睡眠不足が続くと、身体の疲労が抜けにくくなったり、日中の活動量が低下したりすることがあります。
また、疲れている状態で仕事や家事、運動を続ければ、身体への負担も増えてしまいます。
「最近、寝ても疲れが取れない」
という方は、生活リズムそのものを見直してみるのもよいでしょう。
寝る前にスマートフォンを長時間見続ける習慣を控える、寝室の環境を整える、毎日なるべく同じ時間に寝起きするなど、自分にできることから始めてみましょう。
冷えにも気をつけましょう
9月はまだ暑い日もありますが、朝晩は少しずつ気温が下がってきます。
また、室内では冷房が効いているため、「外は暑いのに身体は冷えている」という状態になることもあります。
身体が冷えると筋肉がこわばったように感じる方もいます。
特に、冷房の風が直接身体に当たる環境で長時間過ごしている方は注意しましょう。
冷房を使用するときは、室温を調整したり、必要に応じて上着を使ったりするなど、自分の身体に合わせて調整してください。
「暑いから冷やす」「寒いから我慢する」と極端にならず、快適に過ごせる環境をつくることが大切です。
家事の姿勢も腰への負担に関係します
腰痛というと、デスクワークや運動をイメージする方が多いかもしれません。
しかし、毎日の家事も腰に負担がかかる動作がたくさんあります。
例えば、
・床の掃除
・洗濯物を持ち上げる
・布団の上げ下ろし
・荷物を持つ
・庭の手入れ
・お風呂掃除
などです。
特に注意したいのが、「前かがみの姿勢」です。
前かがみになった状態で重いものを持ち上げると、腰に大きな負担がかかることがあります。
荷物を持ち上げるときは、腰だけを曲げるのではなく、膝や股関節も使いながら身体を近づけて持ち上げることを意識しましょう。
また、重い荷物を一度に運ぶのではなく、可能であれば分けて運ぶことも腰への負担を減らす工夫になります。
朝起きたときに腰が痛い場合は?
「朝起きたときが一番腰が痛い」
という方もいらっしゃいます。
朝は身体がまだ十分に動いていない状態です。
起き上がるときに勢いよく身体を起こすのではなく、ゆっくり動くことを意識してみましょう。
仰向けの状態から急に上体だけを起こすのではなく、身体を横向きにしてから起き上がるなど、自分が楽に動ける方法を探してみるのも一つです。
ただし、朝の腰痛が長く続く場合や、痛みが強い場合には、単なる「寝起きの問題」と自己判断しないことも大切です。
痛みの状態によっては、身体の評価が必要になることがあります。
「腰が痛いけど、動いたほうがいい?」と迷ったら
腰痛があると、
「安静にしていたほうがいいのかな?」
と考える方も多いと思います。
一方で、痛みを我慢して無理に動くこともおすすめできません。
腰痛にはさまざまな原因や状態があり、すべての腰痛に同じ対処法が当てはまるわけではありません。
大切なのは、「自分の身体の状態を確認しながら、無理のない範囲で動く」ということです。
軽く動くことで楽になる場合もあれば、動かすことで痛みが強くなる場合もあります。
そのため、
「腰痛=絶対に安静」
「腰痛=運動すれば治る」
と決めつけるのではなく、自分の症状をよく観察することが大切です。
こんな腰の症状がある場合は無理をしないでください
腰痛の多くは日常生活の負担などによって起こりますが、中には医療機関での確認が必要なケースもあります。
例えば、
・突然、非常に強い腰痛が起きた
・転倒や強い衝撃の後から痛みが出た
・足に強いしびれがある
・足に力が入りにくい
・痛みがどんどん強くなっている
・発熱などを伴っている
・排尿や排便に関する異常がある
・安静にしていても強い痛みが続く
などの場合は、無理にセルフケアを続けず、医療機関への相談を検討してください。
また、腰痛が長期間続いている場合や、繰り返し痛みが出る場合も、一度身体の状態を確認してもらうと安心です。
9月からできる「腰痛予防チェックリスト」
最後に、今日からできる簡単なチェックリストをご紹介します。
□ 長時間座りっぱなしになっていない
□ 仕事の合間に立って身体を動かしている
□ 毎日少しでも歩いている
□ 腰だけでなく股関節や背中も動かしている
□ 急に激しい運動を始めていない
□ 荷物を腰だけの力で持ち上げていない
□ 長時間の運転では休憩を取っている
□ 冷房で身体を冷やしすぎていない
□ 睡眠時間を十分に確保している
□ 腰に痛みがあるときは無理をしていない
いくつチェックがつきましたか?
全部できていなくても大丈夫です。
まずは一つだけ、「これならできそう」と思うものを選んでみましょう。
例えば、
「仕事中に1時間に一度は立つ」
というところから始めるだけでも構いません。
そして慣れてきたら、ウォーキングやストレッチなど、少しずつ新しい習慣を加えていきましょう。
腰痛予防は「特別なこと」ではありません
腰痛を防ぐために、毎日特別なトレーニングをしなければならないわけではありません。
むしろ大切なのは、日常生活の中で腰に負担をかけすぎないことです。
「長時間同じ姿勢を続けない」
「身体を少しずつ動かす」
「急に頑張りすぎない」
この3つを意識するだけでも、腰をいたわる生活への第一歩になります。
特に9月は、夏から秋へと生活リズムを整え直すのにちょうどよい時期です。
暑さで運動不足になっていた方は、まず短時間のウォーキングから。
デスクワークが多い方は、こまめに立ち上がるところから。
運動を再開する方は、いきなり頑張らず、身体を慣らすところから。
できることから少しずつ始めていきましょう。
腰の痛みを我慢していませんか?
「これくらいの腰痛なら大丈夫」
「そのうち自然に良くなるだろう」
と、腰の痛みをそのままにしていませんか?
軽い違和感でも、日常生活の中で同じ負担が繰り返されることで、痛みが長引いてしまうことがあります。
また、腰痛をかばうことで、背中やお尻、股関節など別の場所に負担がかかることもあります。
大切なのは、痛みが強くなってから慌てるのではなく、早めに身体の状態を確認することです。
当院では、腰の痛みだけを見るのではなく、姿勢や身体の動き、日常生活での身体の使い方なども確認しながら、一人ひとりの状態に合わせた施術やケアをご案内しています。
「腰が重い」
「最近、腰が疲れやすい」
「立ち上がるときに腰が気になる」
「運動を始めたいけれど身体が心配」
このようなお悩みがありましたら、無理をせずお気軽にご相談ください。
まとめ|9月から腰をいたわる習慣を始めましょう
今回は、9月から始めたい腰痛予防の3つの習慣をご紹介しました。
① 長時間同じ姿勢を続けない
デスクワークや運転などで座る時間が長い方は、こまめに立ち上がり、身体を動かしましょう。
② 腰だけでなく全身を動かす
腰だけではなく、股関節やお尻、背中なども含めて身体を動かすことを意識しましょう。まずは無理のないウォーキングから始めるのもおすすめです。
③ 急に頑張らない
運動不足だった方が急に激しい運動を始めると、身体への負担が大きくなることがあります。少しずつ身体を慣らしていきましょう。
そして、もう一つ大切なのが「痛みを我慢しない」ことです。
身体からのサインを無視せず、いつもと違う痛みや強い痛みがある場合は、無理をせず専門家へ相談しましょう。
9月は、生活習慣を見直す絶好のタイミングです。
「腰痛になってからケアする」のではなく、「腰痛になりにくい身体をつくる」。
そんな意識で、できることから一つずつ始めてみてください。
秋を元気に楽しむためにも、毎日の小さな習慣で身体を大切にしていきましょう。
腰のことで気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。



