こんにちは!
3月に入りましたね。
暖かくなってきて身体も動かしやすくなってくる季節になってきました。
健康寿命を延ばすために運動習慣を作るようにしてみませんか?
筋力が弱いといろいろと支障が出てきます。
その中でもインナーマッスルは目立たないが働きは重要な役目があります。
普段の生活の中ににも深く関わりがありますのでご紹介したいと思います。
〇つり革に肩ごとつかまる
加齢で腕が上がりにくくなるのは四十肩、五十肩。
でも、40代未満で腕が上がりにくく、つり革を持つと肩が一緒に上がるのはインナー不足の恐れ。
〇パソコンを使っていると肩や首がこる
じっと座ってパソコンを長時間座っていると、知らない間に前かがみになりがち。
肩甲骨につくインナーが弱いと猫背になる。
肩や首の筋肉が緊張して血行が悪くなり痛みやコリになる。
〇歯磨きをしているとお腹がポッコリ出てくる
下腹がなかなかへこまないのは食べ過ぎだけではない。
体幹を安定させるインナーが弱くて腹圧が下がると内臓の重みを支えきれなくなり下腹が出てくる。
同時に骨盤が後傾して腰椎のカーブもきつくなり、腰部の筋肉の負担が増大。
長時間立ちっぱなしでいると、腰痛も発症してしまう恐れもあります。
〇ちょっとした段差でつまづいてしまう
たいして段差のない歩道の縁石などでつまづくのは思ったほど足が上がっていない証拠。
股関節を曲げる役割がある腸腰筋というインナーマッスルが衰えていること。
〇通勤電車で座るとついつい脚が開く
悪気が無くても筋肉不足で両脚が開く外転が起こるケースもある。
内ももの内転筋が弱くなっていることが主な要因とされるが、体幹のインナーの弱体化もそれに拍車をかける。
インナーが弱くなるとお腹に力が入らず、背中が丸まり骨盤が後ろに傾く後傾が起こる。
骨盤が後傾すると脚は連動して外転し開きやすくなる。
などなど…。
このように日常でもインナーマッスルがかかわることが多いのでインナーの存在に目を向けることが大切です。
『インナーが姿勢と動きを制御する』
大切なものは目に見えないといいますが、存在感は薄くてもインナーマッスルは縁の下の力持ち的役割を担う。
その一つがフィードフォワード制御。
姿勢が崩れそうになると、皮膚や筋肉などに埋め込まれたセンサーや視覚がキャッチした情報を脳にフィードバックし、姿勢を保つ。
それと対照的なのがフィードフォワード制御。
人間の動きにあらかじめ備えて、反射的かつ無意識に行われる。
たとえば、重たいものを持ち上げようとすると、誰もが呼吸を止めてお腹に力を入れる。
そこでおもに稼働するのは、腹腔の腹横筋や多裂筋といったインナーマッスル。
「体幹が安定すると大きな力が出せるようになるため、重たいものを持つのに備えてインナーユニットがコルセットのように体幹を引き締めて安定させようとする」
野球のピッチングやゴルフのスイングなども体幹が安定しているからこそ、手足が末端にいくほどムチがしなるように速く動いてボールやバットを加速できる。
それがアスリートがインナーマッスルの強化を怠らない所以です。
『アウター優位と便利な生活が衰えを招く』
運動不足だと筋肉は衰えやすいものだが、残念ながらインナーはアウターよりも衰えやすい。
理由は2つあります。
第一の理由は、インナーはアウターよりも細くて短い筋肉だから。
か弱くて余力が少ないので衰えやすいのです。
第二の理由は、便利すぎる現代の生活にあります。
昭和な住まいと比べると、今では一戸建ても集合住宅も段差が減り、バリアフリー化が進んだ。
和室も和式トイレも見かけにくくなり、ベッドで眠る人が大多数を占めて布団の上げ下げも不要になっている。
さらに、オフィスも駅もフラット化し、階段に頼らなくてもエレベーターやエスカレーターで楽に移動可能になっている。
仕事も買い物も椅子にじっと座り、パソコンやスマホを操作するだけで事足りる時代です。
そうなると、姿勢も動きもパターン化し、関節や動きの微妙な調整を担うインナーの出番が減って衰えやすいです。
身体の動きや姿勢と密接な関係があるインナーマッスルを鍛え、身体の歪みを解消していきましょう!