こんにちは!
とくやま鍼灸接骨院です。
今日は一段と寒い一日が予想されますね。
雪もちらついており、2月も半ばで春の訪れはまだ少し先のようです。
この時期は風邪をひきやすいので、温かい飲み物を飲んだり、厚着をするなどして体を冷やさないように心がけたいですね。外を歩く際には足元に注意し、滑らないように気を付けましょう。
寒い日には家庭でゆっくり過ごすのもいいものです。本を読んだり、好きな映画を観たり、ちょっとした趣味に没頭したりする時間を持つと、心が温まるかもしれません。また、温かいスープや鍋料理を楽しむのも良いですよね。日常に小さな楽しみを見つけることで、この寒い季節を少しでも楽しく過ごせるように工夫してみましょう。
ここ数日は気温の変動が大きいので、体調管理にはくれぐれもご注意して温かくしてお過ごしください。

さて、今回は膝の痛み(変形性膝関節症)についてお話ししていきたいと思います。
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)は、膝関節における軟骨の摩耗や損傷が進行し、膝の機能に障害を引き起こす病気です。
この疾患は、特に高齢者に多く見られるものであり、膝の痛みや腫れ、動きにくさが特徴です。
膝関節は人体の中でも重要な役割を担っており、日常生活における歩行や階段の昇降、立ち上がりなどに欠かせません。
そのため、変形性膝関節症は生活の質を著しく低下させることが多く、早期の診断と適切な治療が必要です。
1. 変形性膝関節症とは
膝関節は、太ももの骨(大腿骨)、膝の骨(脛骨)、膝蓋骨(膝のお皿)で構成されています。これらの骨同士が擦れ合わないように、関節軟骨という滑らかな組織が骨の端にあります。この軟骨が摩耗したり、損傷したりすることにより、骨同士が直接接触し、炎症や痛みを引き起こします。これが変形性膝関節症の基本的なメカニズムです。
変形性膝関節症は、一般的に進行性の病気です。初期段階では軽い痛みや違和感を感じることが多いですが、症状が進行することで膝の動きが制限され、最終的には関節の変形が現れることがあります。病気の進行度に応じて、治療方法も異なります。
2. 変形性膝関節症の原因
変形性膝関節症の原因は多岐にわたりますが、大きく分けると以下のように分類できます。
(1) 加齢
変形性膝関節症の最も一般的な原因は加齢です。年齢を重ねると、関節軟骨が自然に摩耗し、弾力性が失われます。特に60歳以上の高齢者では、この現象が顕著に現れることが多いです。加齢に伴う軟骨の摩耗は、膝関節の運動機能を低下させる要因となります。
(2) 過剰な負荷
膝関節に過剰な負荷がかかることも、変形性膝関節症の原因の一つです。肥満や体重過多は膝に負担をかけ、軟骨の摩耗を早めることがあります。また、長期間にわたり重い物を持ち上げたり、長時間歩き続けたりすることも膝に負担をかけるため、疾患の発症に繋がります。
(3) 外傷やケガ
過去に膝を大きく捻ったり、事故などで膝に強い衝撃を受けたりした場合、その後の関節の変形を引き起こすことがあります。膝を何度もひねったり、スポーツや仕事で頻繁に膝に負担がかかる人は、変形性膝関節症になりやすい傾向があります。
(4) 遺伝的要因
遺伝的な要因も関与していると考えられています。家族に変形性膝関節症の患者が多い場合、発症リスクが高くなることが知られています。特に、膝の形状や骨構造に関係があるとされています。
(5) その他の疾患
糖尿病や関節リウマチなど、膝関節に影響を与える疾患が原因となる場合もあります。これらの疾患は膝の炎症や軟骨の損傷を引き起こし、変形性膝関節症を悪化させることがあります。
3. 変形性膝関節症の症状
変形性膝関節症の主な症状には以下のようなものがあります。
(1) 膝の痛み
膝の痛みは、変形性膝関節症で最も一般的な症状です。痛みは初期段階では運動時に感じることが多く、安静にしていると和らぎます。しかし、進行すると安静時にも痛みを感じるようになり、歩行や階段の昇降が困難になることがあります。
(2) 膝の腫れ
膝関節が炎症を起こすことにより、膝が腫れることがあります。この腫れは、関節内に水分がたまる「水腫(すいしゅ)」と呼ばれる現象によって引き起こされます。
(3) 可動域の制限
膝関節の動きが制限されることがあります。膝が伸びきらなかったり、曲げられなかったりすることで、歩行が不安定になり、転倒のリスクが高くなります。
(4) 膝の音
膝を曲げたり伸ばしたりする際に、ポキポキと音がすることがあります。
関節液に溜まった気泡が弾ける音です。関節は、関節液という液体で満たされていて軟骨を保護していますが、急に動くと気泡ができてしまいます。そこに圧力がかかると、気泡が弾けてポキポキ鳴ります。指の関節がポキポキなるのも同じ原理です。
しかし、徐々に軟骨がすり減り、大腿骨と脛骨が直接ぶつかり合うようになると、膝を曲げたり伸ばしたりする際に「ミシミシ」「ギシギシ」と音が鳴ります。そしてさらに進行すると、「ゴリゴリ」「ガリガリ」という音が鳴ります。ここまでくると、軟骨が消失している可能性があります。
(5) 筋力の低下
膝関節の痛みや可動域制限が進行すると、膝を支える筋肉が弱くなり、筋力の低下を引き起こします。これにより、膝を動かす力が不足し、歩行や立ち上がりが難しくなることがあります。
4. 変形性膝関節症の治療法
変形性膝関節症の治療方法は、症状の進行度や身体の状態に応じて異なります。
以下の方法があります。
(1) 保存療法
初期段階や軽度の症状の場合、保存療法が選ばれることが一般的です。保存療法には以下の方法があります。
- 薬物療法: 痛みを和らげるために、鎮痛剤や抗炎症薬が使用されます。場合によっては、関節内にステロイド注射を行うこともあります。
- 理学療法: リハビリテーションやストレッチ、筋力強化のための運動療法が推奨されます。膝の周りの筋肉を強化することで、膝にかかる負担を軽減できます。
- 装具の使用: 膝の安定性を高めるために、膝サポーターや義足を使用することがあります。
(2) 外科的治療
保存療法で改善が見られない場合や、症状が進行している場合には外科的治療が考慮されます。
- 関節鏡手術: 軟骨の削除や清掃を行う手術です。膝を小さな切開で操作するため、回復が比較的早いです。
- 人工膝関節置換術: 変形が進行し、痛みが激しい場合には人工膝関節置換術が検討されることがあります。これにより、膝の機能を回復させることができます。
5. 生活習慣の改善と予防
変形性膝関節症の予防や進行を防ぐためには、生活習慣の改善が重要です。
- 体重管理: 肥満は膝関節に過度な負担をかけるため、適切な体重を維持することが重要です。
- 運動習慣: 膝に負担の少ない運動(例えば、水泳やサイクリング)を習慣化することで、膝の筋力を保つことができます。
- 正しい姿勢や動作: 日常生活において膝に負担をかけないよう、正しい姿勢や動作を心がけることが予防につながります。
6. まとめ
変形性膝関節症は、高齢者に多く見られる病気であり、膝の痛みや可動域制限が生活の質に大きな影響を与えます。しかし、早期の発見と適切な治療によって、症状を改善し、進行を抑えることができます。膝に負担をかけない生活習慣を心がけることが予防の鍵となります。
大阪府箕面市のとくやま鍼灸接骨院では、痛みの程度、部位、痛み方によって、その方に合わせたの施術を受けることができます。
電話、WEB、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができます。
肩こりや腰痛が治らないと悩みを抱えている方はぜひお気軽にお問合せください!