こんにちは♪
大阪府箕面市のとくやま鍼灸接骨院です。
今日で、仕事納めの方々は多いと思います。
明日から連休に入って身体を休めることになりますよね。
最近、インフルエンザや風邪症状なので体調を崩されている方が多い印象です。
学校によっては、学校閉鎖になるまで影響が強まっているところもあるようなので、体調管理には十分気を付け、手洗い・うがいを忘れないよう過ごすようにしましょう!
今回は、肩こり、肩痛に対してのお話しです。
まず、肩こり、肩痛が日本人にとってどれぐらい悩みの種になっているのかみてみましょう。
厚生労働省が最近、大規模調査した令和4年度でさまざまな疾患がある中で、肩こりの有訴者率(症状がある人の割合)が男女ともに2位と判明しています。
また、一つ前の大規模調査の年(令和元年)では女性で有訴者率1位と腰痛に並んで国民病と言えると思います。
『肩の役割』
哺乳類が人類へと進化していく過程で、肩は役割を大きく変えた関節だといわれています。
その肩の役割を変えたのが4足歩行から2足歩行への進化です。
人類の祖先が4足歩行だった時代、人類の腕は馬や牛などと同じように前脚でした。
それゆえ、肩関節も前脚のつけ根であり、後ろ脚のつけ根である股関節と同じように体重を支えることや身体を前後左右に動かして歩くことが主な役割だったようです。
それが二足歩行に進化した結果、体重を支える、身体を運ぶ(歩行)という役割が乳幼児期を除いてほぼなくなりました。
自由になった前脚は腕となり、人類はさらなる進化を遂げます。
道具を使って様々な作業をするなど、出来ることが一気に増えたのです。
そして、肩も「腕を所定の位置に運ぶ」「腕を所定の位置で安定させる」といった役割を担うようになりました。
例えば、『足でご飯を食べてください』『足で文字を書いてください』と言われても簡単にはできないと思います。
足をご飯や紙の近くに持っていって、維持するだけでも難しいと感じるはずです。
このように、二足歩行になった結果、肩関節はそれを可能にするくらいの進化を起こしていたということです。
人間の肩関節は、とても長い時間をかけて先端にある手をさまざまな方向に動かしたり、できるだけ遠くに届かせたり、ボクシングのパンチのように高速で動かしたりする能力を備えてきました。
その結果、あらゆる関節の中でも「もっとも可動域が広い」という関節に進化したのです。
たとえば、肘関節と比べてみると、基本的に肘関節は曲げ伸ばしの動きしかできません。
まっすぐ180度に伸ばした状態から、曲げるのは45度ぐらいまで、しかも一方向しか動かせません。
それに対して、肩関節は下ろしていた腕を「前→上(横)→後ろ」と動かし元の位置に戻すことが出来ます。
ほぼ、360度動かすことができる関節といってもいいです。
『デリケートな肩関節』
ただ、肩は可動域が広い関節へ進化した反面、身体の中で最も脱臼しやすいデリケートな関節で全脱臼中の50%を占めるといわれています。
ここ最近では、メジャーリーグの大谷選手がワールドシリーズで走塁中に、肩を亜脱臼したことが記憶に新しいですよね。
亜脱臼は完全に脱臼する手前で整復されたもので、基本的に脱臼も亜脱臼も同じケガです。
人との衝突により脱臼することもあれば、転んで手を着くことや手をからの後ろに強制されることにより外れたりします。
したがってラグビーやアイスホッケーなどのコンタクトスポーツやスキー、スノーボードといった転倒する可能性がある競技、手を後ろに強制されることの多い柔道などに多い怪我です。
また、はっきりとした怪我がなくても、もともと生まれつき関節にゆるみのある人では、さほど大きな外力がかからない動作でも、ガクッと肩が外れることがあります。
この場合は、外れてもすぐに戻る亜脱臼の場合がほとんどになります。
肩が前方に脱臼、亜脱臼すると肩の関節包が破れます。
関節包には肩が前にずれないように働く靭帯が裏打ちされているので、関節包が破れると一緒に靭帯も断裂することになります。
破れた関節包(靭帯)が自然に元のように治れば二度と肩ははずれませんが、残念ながら一度脱臼、亜脱臼すると肩の前方のゆるみが残り、またはずれることが多く “脱臼ぐせ” になります。
2回以上肩がはずれると「反復性脱臼」「反復性亜脱臼」という病名になり、手術をしないと治りません。
これは若年者(10-20代)に顕著で、特にスポーツをする人、元々関節がゆるい人は反復性になりやすいので注意が必要です。
関節の多くは骨と骨が直接向き合い、それが滑るようにして動きます。
しかし、肩甲骨は背骨や肋骨とは筋肉でゆるく繋がっているだけです。
それゆえ、肩甲骨は背中に浮いているともいわれています。
肩がなぜ脱臼しやすいか肩の構造をみてもらえればわかります。
肩関節は『大きな上腕骨頭を小さな関節窩』が支えている構造をしています。
簡単にいえば『小さなお皿の上にボール』が乗っているような不安定な関節です。
ですが、人間の身体には脱臼から肩を守る仕組みがしっかり備わっています。
その役目を担っているのが、肩回りのインナーマッスルです。
『インナーマッスルの働き』
インナーマッスルは深層筋ともいい、身体の内部を走る筋肉になります。
インナーマッスルと聞くと、体幹部のことを想像する人が多いと思いますが、体幹部だけでなく、上肢や下肢にも存在します。
関節の近くを走る筋肉ともいわれ、肩のインナーマッスルにキュッと力が入ると、
先ほどのボール(上腕骨頭)がお皿(肩甲骨関節窩)に押し付けられて、肩が外れることなく安定します。
肩のインナーマッスルは、背中から肩をまたぎ、最終的に上腕骨にくっついています。
そのくっついている部分の筋肉を「腱板」とよびます。
腱板とは上腕骨と肩甲骨をつなぎ、肩を安定化させる4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋)のことを指し、肩関節のインナーマッスルでもあります。
この腱板に対して、普段の生活が悪影響を及ぼしていることもあります。
それは、悪い姿勢です。
悪い姿勢とは、俗にいう『猫背』や『巻き肩』と呼ばれる姿勢の事をいいます。
猫背や巻き肩になってしまうと肩甲骨が巻き込まれ、背中が丸まってしまいます。
その結果、肩関節の動きが悪くなります。
そして、肩関節の動きが悪くなったしわ寄せはインナーマッスルや腱板にくるので、腱板断裂のリスクが高まりますので注意しましょう。
大阪府箕面市のとくやま鍼灸接骨院では、痛みの程度、部位、痛み方によって、その方に合わせたの施術を受けることができます。
電話、WEB、LINEからでも簡単にお問い合わせや予約を行うことができます。
肩こりや腰痛が治らないと悩みを抱えている方はぜひお気軽にお問合せください!