【腰部脊柱管狭窄症】~70歳以上の半数以上が症状あり~

こんにちは☆

腰に関する病気や症状をご紹介するシリーズ第2弾の今日は『脊柱管狭窄症』(せきちゅうかんきょうさくしょう)についてお話ししていきたいと思います。

70歳以上のかたの50%以上が症状を持っているというこの脊椎間狭窄症はひどくなると歩行障害や排尿障害などにもつながり、日常生活に大きな支障をきたしてしまします。脊椎間狭窄症を知り、予防を重ねていきましょう。

脊柱とは?

みなさんが背骨と呼ぶ部位を専門的には「脊柱(せきちゅう)」や「脊椎(せきつい)」と呼びます。

脊柱(背骨)は前回のお話しでもあったように、24個の骨(椎骨)で構成されており、上から「頸椎」「胸椎」「腰椎」一番下に「仙骨」があります。

脊柱管狭窄症は脊柱が狭窄している部位によって、頚部脊柱管狭窄症けいぶせきちゅうかんきょうさくしょう、胸部脊柱管狭窄症、腰部脊柱管狭窄症、広範脊柱管狭窄症に分けられます。その中でもっとも多い狭窄部位は腰部で、坐骨神経痛ざこつしんけいつうの一般的な原因としても知られています。

脊柱管狭窄症

背骨には、脊柱管と呼ばれるトンネル状の構造があり、その中を脳から続く神経の束が通っています。この脊柱管がさまざまな原因によって狭くなることを脊柱管狭窄症せきちゅうかんきょうさくしょうと呼び、脊柱管の中を通る脊髄せきずいや神経が圧迫されると手や脚の痛み、しびれ、歩行障害、排尿障害などの症状を引き起こします。

脊柱管狭窄症の原因は?

脊柱管狭窄症のもっとも重要な原因は加齢です。加齢によって骨が変形したり、背骨の周りの靱帯が厚くなったりすると、脊柱管が狭くなり神経を圧迫することがあります。一方で、生まれつき脊柱管が狭かったり、成長の過程で脊柱管が狭くなるような変化が起こったりする場合もあります。

椎間板ヘルニア、脊椎すべり症、脊椎湾曲症などの背骨が変形する病気が原因となり、脊柱管が押しつぶされて症状が現れることもあります。また、事故や激しいスポーツなどによる衝撃が原因となって脊柱管狭窄症を発症することもあります。

また日常生活において姿勢が悪いと長年に渡り背骨に不自然な方向からの力がかかり続け、背骨を構成する椎体一つひとつに歪みが生じてしまいます。

結果若年で背骨に大きな力が加わらなくてもでも脊柱管狭窄症を発症してしまう恐れがあります。

脊柱管狭窄症の過多に多く見られる『間歇性跛行(かんけつせいはこう)』とは?

歩行時にふくらはぎなどの筋肉が痛み、歩きつづけることができない状態。
神経性と血管性の二種類の疾患が考えられる。

一定の距離を歩くと、ふくらはぎなどにうずくような痛みやしびれ・疲労感があって歩行が次第に困難になり、しばらく休息すると治まるものの、また歩き続けると再び痛みだすという症状です。

原因として神経性と血管性の2種類の疾患が疑われます。
前者は加齢などにより背骨が変形し背骨の神経が圧迫され痛みが生じる腰部脊柱管狭窄症です。この場合、前かがみで少し休むと症状が軽くなるのが特徴です。
後者は閉塞性動脈硬化症(末梢動脈疾患)という病気によるもので、脚の血管に動脈硬化が起こって血液の流れが悪くなります。通常歩くときには、脚の筋肉に安静時の10~20倍の血液を必要としますが、血流が悪いと筋肉に血液と酸素が十分にいきわたらず、筋肉が酸素不足をきたすことで脚に痛みが生じます。

(厚生労働省eヘルスネットより)

脊柱管狭窄症の予防方法

年を重ねるごとにリスクが倍増してししまう脊柱管狭窄症。発症しないためにも日頃から意識して予防することが大切です。

生活習慣や姿勢改善、ストレッチなど方法は様々ですが、当院では背骨にかかる負担を下げながらストレッチができる『プロテック』(重力除去法)をおすすめしています。

このプロテックはぎっくり腰のような急性の腰痛から、長年何をしても改善されなかったような椎間板ヘルニアなど様々な腰部の症状にとても有効です。

また既に脊椎間狭窄症と診断されてしまった方の痛みの改善にも効果的です。

そして日常生活の中で背骨に適度な負荷がかかるストレッチを行うこともとても重要です。

とくやま鍼灸接骨院では毎週様々なストレッチを更新していますので是非生活に取り入れてみてください☆

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