SLAP損傷| 箕面 交通事故 病院

  今回、紹介させてもらうのはSLAP損傷です。

SLAP損傷は、投球動作を頻回に行うスポーツ選手や、スポーツ活動中などの転倒の際に外力が上腕骨の長軸上で関節窩上方にかかった場合に生じる疾患です。

好発年齢は16〜30歳で、症状としては、野球選手なら、日常生活での疼痛や運動障害はほとんどなく、

投球時のコッキング期からボールリリースにかけて、疼痛や引っかかり感を訴えることが多いです。

外傷により生じた例では、肩挙上回旋時の痛みや引っかかり感(はさまる感じ)を訴えます。

また、腱板疎部に圧痛をしばしば認めることもあります。

【原因】としては、オーバーユースになるものが多いです。

特に投球動作時に後方に引きあげた腕に力が入りすぎたり、肘を伸ばして腕を上げる癖がある人に多いと言われています。

【治療】は、受傷直後は安静・アイシングなどをして保存療法を行います。

また、肩関節の理学療法として可動域向上や肩関節後方線維のストレッチをします。

それから、肩関節の安定性を図るためにインナーマッスルのトレーニング(棘上筋体操など)も行います。

通常では3ヶ月ほどで完治になりますが、重症の場合は手術が必要になります。

なので、重症化する前に数日経過しても痛みがなかなか取れない場合は早めに当院までお越しください。

ストレッチの仕方:両膝を着いて立ち、片方の腕をのばしクロスさせてください。
顔は正面を向けたまま伸ばした腕を引き寄せてください。
これを10秒間キープしてください。